介護業界で働いて高齢者の役に立ちたい、高齢者とのコミュニケーションに興味があるといった人は少なくはない。しかし、本当に介護士として働くかと問われたときに敬遠してしまう人も多いのが実情だ。その理由としてよく挙げられているのが体力がないからである。
介護の仕事のイメージとして多くの人が抱いているのは身体介助だろう。体が不自由になってしまった高齢者を抱えてベッドから車椅子に乗せたり、ベッドで体を起こすのを助けたりする姿はテレビなどでもよく放映されている。
そのような肉体労働ができるほどの体力はないから介護業界で働くのは諦めようと考えてしまうのは待った方が良い。実は介護業界ではコツさえ掴めば体力が多くなくても働ける可能性がある。身体介助は確かに全く体力がなければできないことだが、コツを知ってしまうと意外に小さな力で行える場合もある。介護士になって少しノウハウを教わって練習すれば簡単にできることなのである。
それでもやはり体力が心配というのなら、肉体労働がない働き方も選ぶことが可能だ。例えばケアマネージャーになればケアプランを作成して現場の介護士に伝えたり、高齢者やその家族と介護の内容について相談したりするのが仕事になる。言語聴覚士などの資格を取れば、身体介助よりもむしろ高齢者との会話の方が重視されるようになるだろう。
このような考え方で介護に貢献できる方法を探してみると、体力がなくても介護業界で十分に活躍できるのである。